『マッチ売りの少女』

 ディズニーの短編アニメ 『マッチ売りの少女』(The Little Match Girl)を観た。

 2006年に制作された短編映画で、同年に発売された 『リトル・マーメイド』 の2枚組特別版 DVD の特典映像として収録されたらしい。音楽が素晴らしくて弦楽器の切ない調べが涙を誘うのだけれど、これはボロディン作曲 『弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 第3楽章 ノクターン』 という曲である。
アレクサンドル・ボロディン - Wikipedia
 アレクサンドル・ボロディン(1833-1887)という作曲家は、音楽の教科書に 「ロシア五人組」 の一人として名前が出ていた程度でどんな人物なのか全く知らなかったのだが、ブラームスと同年生まれであった。本業は化学者、医師だということだが、それにしてはオペラや交響曲などまで手がけていて、アマチュアとは呼べない域に達している。ノクターンは1882年にされているから、40代の終わり頃の作品ということになるが、まさに隠れた名曲といえよう。
The Little Match Girl--OSCAR NOMINATED SHORT FILM | Emerson String Quartet
 映画に使用された演奏は、エマーソン弦楽四重奏団によるもの。CD は現在絶版状態のようだが、iTunes Store で購入することが出来る。(ノクターンはバラ売りされていないようだけど。)
‎エマーソン弦楽四重奏団の"弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 第3楽章: Notturno. Andante"をApple Musicで (クリックすると iTunes が起動します。)


図書カード:マッチ売りの少女
 はてな界隈でも有名なブロガー結城浩さんの翻訳が青空文庫に収録されている。じつに美しい文章だと思う。