ジャクリーヌ・デュ・プレのチェロを聴く

ジャクリーヌ・デュ・プレ - Wikipedia
 ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945-1987)は1960〜70年代に活躍した女性チェロ奏者。20代のとき難病を患って演奏活動から引退し、40代で亡くなった人である。
 YouTube でいくつか映像を見つけたので、紹介してみようと思う。


 まずは、シューベルト作曲 ピアノ五重奏曲イ長調 「ます」。

 前半は第1楽章のリハーサル風景。よく見ると、ヴィオラ奏者がいない。メンバーが揃わないので、たちまちふざけ始める連中。デュ・プレと楽器を交換してチェロを弾いているのは、ヴァイオリンの名手イツァーク・パールマンコントラバスを弾いているのは、デュ・プレの夫君ダニエル・バレンボイム(本当はピアニスト)。ピアノがズビン・メータである。
 後半はステージに全員登場。メータはコントラバスを抱えている。(ベーシストだったのか!)すごいメンバーだ。聞こえる演奏は第4楽章 「ます」。室内楽って、こんなに楽しいものだったのか! と思わせる素敵な演奏である。



 「ます」 の続きはこちらから。バレンボイム(ピアノ)、パールマン(ヴァイオリン) が映っている。ヴィオラを弾いているのはピンカス・ズーカーマンだった。(それにしても、みなさん若いですね。)


 お次はサン=サーンス作曲 チェロ協奏曲イ短調

 冒頭は、列車の中で何か歌っている場面。サン=サーンスのこの曲は聴いたことがないんだけど、物凄い迫力で圧倒される。


 そして、こちらはブラームス作曲 チェロ・ソナタ第1番ホ短調より第3楽章。

 デュ・プレとバレンボイムの夫婦デュエット。ピアノとチェロが追いかけっこしているようなフーガ形式の曲である。名演奏なんだけど、YouTube の上の映像は音質が悪くて残念。でも、彼女の写真を初めてたくさん見た。


※おまけ。
 メータがパールマンにキスをした!


ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番