第5講 夏目漱石『三四郎』(1)
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講義ノート
講義の最中にとったノートをほぼそのまま写したものなので、文責はすべて kanimaster にあります。
- 漱石はなぜそんなに有名なのか
- 漱石の弟子
- 晩年の弟子
- 漱石の子供
- 漱石の神経症
- 作家の子供について
- 最近(戦後)の漱石ブームは江藤淳が作った
- 『こころ』の問題点
- K は寺の息子だが、勘当されて金がない。一方、《先生》 は金持ちであり、最初から対等ではない。
- 「フェアプレイは早すぎる」(魯迅)……水に落ちた犬を叩け。敵に温情をかけない考え方。
- 《奥さん》 は軍人の未亡人。《先生》 が婿入りしていないのはおかしい。
- K は失恋自殺なのに、そのことに気付いていない。
- 《先生》 の遺書は量が多すぎる。封筒に入らない。
- 《先生》 夫婦はセックスレスだったのではないか。
- 漱石の 「女」 の書き方は変。『こころ』 の 《奥さん》 も、『三四郎』 の美禰子も、自分(男)に気があるのではないかと思わせるような言動が多い。
- 漱石は恋愛経験が少ないのではないか。
- 大塚楠緒子(おおつか くすおこ)……漱石は「あるほどの菊投げ入れよ棺の中」という句を詠んだ。
- 恋愛・女性関係の多い作家
- 漱石は妻以外の女を知らなかったのではないか。
- 『こころ』 の冒頭に、「余所/\しい頭文字などはとても使う気にならない。」と書いているのに、あとで K が登場するが、あれは漱石が忘れていただけだろう。
- テクスト論(小森)……テクストに書いてあることに間違いはない、テクスト以外のものを持ち込むべきではない、という考え方。
- 『三四郎』について