三島由紀夫 『春の雪』

豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)

豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)

  • ストーリーが二重構造になっている。片方は禁断の恋の物語。もう片方は輪廻転生。
  • どちらか一方だけを取り出してしまうと、ただのイタい話になってしまうのではないか。映画化・マンガ化された作品はどうなんだろう?
  • 三島の小説のストーリーは論理的に構成されていて無駄がない。
  • 描写は過剰なまでにびっしりと書き込まれている。とにかく全部書かれているので、行間を読むことが出来ない。読者はあれこれ想像する自由がない。
  • 読んでいる間は、この濃密な文章に酔えばよいのだと思う。
  • 作品そのものの感想は、4作すべて読み終わってから。