夏目漱石クイズ:回答編

 夏目漱石クイズの回答編。


【第1問】 B. 三毛子
 リリーは谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 に登場する猫です。

【第2問】 A. 40円
 東京に戻って、街鉄(のちの市電)に勤めたときの月給は25円と書かれています。

【第3問】 C. 生卵
 食べるために買った卵を全部ぶつけてしまいます。

【第4問】 C. 『坑夫』
 『坊っちゃん』 は24歳。『三四郎』 は23歳。『坑夫』 は19歳。(いずれも数え年。)

【第5問】 C. 恵比寿
 旅館の仲居さんの 「ビールはござりませんばってん、恵比寿ならござります」 という名セリフが印象的な場面です。

【第6問】 A. 福岡
 小説の最初のほうに、自分の住所を宿帳に書く場面が出てきます。

【第7問】 A. 森田草平 『煤煙』
 『煤煙』 は 『それから』 が朝日新聞に連載される直前に完結した作品で、単行本化されたとき、漱石が序文を書いています。 

【第8問】 A. 敷島
 漱石自身は朝日と敷島を吸っていたと、随筆 『文士の生活』 に書かれています。

【第9問】 B. 『彼岸過迄
 「遊民」 の初出は 『それから』 ですが、「高等遊民」 は 『彼岸過迄』 が最初です。

【第10問】 C. みんなで車両を押した
 おおらかな時代だったんですね。


 さて、あなたは何問わかりましたか?


(2009年6月28日作成。)