岸本はフランスに向かう船の中で、顛末を告白する手紙を次兄義雄に書く。義雄からの返信には、すべて任せろただし金は出せと書かれている。岸本がパリに着いて数ヵ月後、節子は母親にも知らせず、郊外の産院で男の子を生む。だが、赤児の顔を一目見ただけで…
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