蟹の歌浪うち寄する磯際の 一つの穴に蟹二つ 鳥は鳥とし並び飛び 蟹は蟹とし棲めるかな日毎の宿のいとなみは 乾く間もなき砂の上 潮引く毎に顕(あらは)れて 潮満つ毎に隠れけりやがて天雲驚きて 落ちて風雨(あらし)となりぬれば 流るる砂と諸共に 二つの…
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