2009-03-14から1日間の記事一覧

読書と読後感について

長い小説、難解な小説を読み終わったとき、「達成感」を得るときがある。でも、そういう本はたいていつまらない。 むしろ、面白い小説というのは、「いつまでも読み続けていたい」、「読み終わるのが惜しい」と感じるものが多いと思う。例えば、僕にとっては…

『燃えつきた地図』

後半突入。 前半ですでに役者がほぼ出揃っている。私立探偵の主人公、依頼人はアル中の人妻、ヤクザ者の弟、必要以上にちょっかいを出すなと主人公をたしなめる上司、郵便局での聞き込み、夜の河原での乱闘。あー、これってダシール・ハメットじゃないか。(…