2008-03-09から1日間の記事一覧

夏目漱石 『門』

『門』 は地味な小説である。 『三四郎』、『それから』 に続く漱石の前期三部作の完結編と呼ばれているが、ようするに“『それから』 の、それから”、前作のおまけ扱いである。しかし、本作は決しておまけレベルの小説ではなく、一個の独立した名編として読…