2008-02-09から1日間の記事一覧

夏目漱石 『我輩は猫である』

我輩は猫である。名前はまだ無い。という書き出しで有名な、夏目漱石の最初の小説である。(1905〜1906年発表) 初めてこの本を読んだのは十代の頃だが、奇天烈な登場人物たちの落語風の会話が面白かった。三十代に再読したときは、地の文、即ち「我輩」によ…