Bill Evans & George Russell Orchestra / Living Time

リヴィング・タイム

リヴィング・タイム

  • 1972年5月録音。
  • Bill Evans (p, el-p), George Russell (arr., cond), Webster Lewis (org, el-p), Ted Saunders( clavinette, el-p), Eddie Gomez (b), Ron Carter, Stanley Clarke, Herb Bushler (el-b), Sam Brown (el-b, el-g), Tony Williams, Marty Morrell (ds), etc.

 ビル・エヴァンス・トリオとジョージ・ラッセル・オーケストラとの共演盤。当時流行したジャズ・ロック(後にフュージョンと呼ばれるようになる)作品である。
 全部で8つのパートからなる組曲風の作品で、すべてジョージ・ラッセル作曲とクレジットされている。いわゆるビッグ・バンド編成だが、キーボード奏者だけでも3人が参加しており、エヴァンスはその中の一人という位置づけに留まる。したがって、ビル・エヴァンスが共同名義として記されているけれども、彼の作品の列に加えて評価するのは無理があるだろう。
 では、ジョージ・ラッセルの作品としてはどうかというと、やや前衛的なジャズ・ロックとして十分楽しめる内容だと思う。特に、トニー・ウィリアムスのドラムはかなり弾けていて、これはこれで悪くない。