Bill Evans / At The Montreux Jazz Festival

モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス+1

モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス+1

 モントルー・ジャズ・フェスティヴァル(スイス)におけるライヴ録音盤。若き日のジャック・ディジョネットが参加しており、中期エヴァンスを代表する人気盤となっている。
 オリジナル LP は全9曲入り。CD には1曲追加されている。(5) と (10) はエヴァンスのソロ。ほかはトリオ演奏である。
 人気作のわりに、僕はこのアルバムが好きになれない。エヴァンスのピアノはばっちりだし、会場の雰囲気も抜群なのだけれど、ベースとドラムがとにかくけたたましいほどにうるさいのだ。演奏が粗いのもあるし、録音バランスが悪い(ベースの低音部がちゃんと再生されない)のもあるだろう。ゴメスとディジョネットが互いの良いところを打ち消し合っているような感じがするのである。
 というわけで、本作ではトリオよりもエヴァンスのソロ曲のほうが優れていると思う。