Herbie Mann & The Bill Evans Trio / Nirvana

ニルヴァーナ

• (1), (3)〜(5) ……1961年12月8日、(2), (6) …… 1962年5月4日録音。
• Herbie Mann (fl), Bill Evans (p), Chuck Israels (b), Paul Motian (ds)

　フルート奏者ハービー・マンとビル・エヴァンス・トリオの共演作。61年7月に死去したスコット・ラファロに代わり、本作よりベースにチャック・イスラエルズが参加している。
　ひたすら二つのコードを繰り返す (1) が心地よい。イスラエルズの重厚なベースもここでは欠かせない存在感をもっている。
　(2) はエリック・サティ作曲の「ジムノペディ」のカヴァーだが、有名な「1番」ではなく「2番」を取り上げたところがユニーク。もっとも、当時サティは世界的に有名な作曲家だったわけではなさそうで、ポピュラー音楽の世界でカヴァーされたこと自体珍しいかもしれない。
　(3)〜(6) は普通のモダン・ジャズ・ナンバーだけれども、エヴァンスのピアノが陰鬱である。