Thelonious Monk / Monk In Tokyo

Monk in Tokyo

Monk in Tokyo

  • 1963年5月21日録音。
  • Thelonious Monk (p), Charlie Rouse (ts), Butch Warren (b), Frankie Dunlop (ds)

 1963年5月、セロニアス・モンク・カルテットは初の来日公演を行った。本アルバムは5月21日、産経ホールでのライヴ録音盤である。
 全11曲収録。オリジナル LP は63年(?)2枚別売で、日本コロンビア(のちのソニー)から国内のみ発売された。その後、2枚組となり、2in1 CD となったが、毎回ジャケットが変更されているようである。
 メンバーは、ベースがブッチ・ウォーレンに交代。CD の音が非常に大きく、やや割れ気味。だが、演奏はなかなか濃い内容になっていて、特に後半 (9), (10) はいずれも10分を超える激しいパフォーマンスである。
 ラウズのテナーは元々ピッチが不安定なところがあるのだが、(2) はかなりひどくて思いきり音を外している。新加入のウォーレンは、まだあまりバンドになじんでいない感じだが、この後どんどん良くなっていく。(ウォーレンはハービー・ハンコックケニー・ドーハム、ハンク・モブレイといった大物ミュージシャンと共演。60年代を代表するベーシストなのだが、病気のため若くして引退してしまったらしい。)
 なお、モンクの日本での録音はほかに、テレビ出演時の音源のもの、1970年の厚生年金ホールのものがあるらしいが未聴。