Thelonious Monk Trio & Quartet / Unissued Live At Newport 1958-59

Unissued Live at Newport 1958-59 +59+3Bonus tracks [輸入盤]

Unissued Live at Newport 1958-59 +59+3Bonus tracks [輸入盤]

 モンクがニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際の私家版録音を集めたブートレッグ。2008年にイギリスの Gambit レーベルから発売され、現在は他のプライベート・レーベルから再発売されている。音質は B〜C ランクで、決して良くはない。
 (1)〜(4) は58年録音で、珍しくトリオ編成に演奏。(2) は映画『真夏の夜のジャズ』の中で使用されているのと同じテイクだが、この曲(というか演奏)が一番盛り上がりがなくてつまらない。(3) "'Round Midnight" は、この曲のトリオ演奏をほかに聴いたことがないのもあるが、非常に良いと思った。
 (5)〜(9) は59年録音で、チャーリー・ラウズを含むカルテット演奏。音質が悪く、フラッター(テープの回転ムラ)と低音域の歪みが気になる。アート・テイラーのドラムがきちんとリズムをキープ出来ておらず、全体に不安定な演奏である。
 (10)〜(12) は62年録音で、デューク・エリントン楽団のステージにモンクがゲスト出演したときの演奏((10) はエリントンによるアナウンス)。オーケストラ編曲はビリー・ストレイホーン。もともと変な曲だが、輪をかけてキチガイじみたアレンジである。エリントン楽団は後日 (11) をスタジオで録音した、と CD の解説に書かれているが未聴。