Miles Davis And The Modern Jazz Giants
Miles Davis & The Modern Jazz Giants
- アーティスト: Miles Davis
- 出版社/メーカー: Prestige
- 発売日: 2008/10/07
- メディア: CD
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- (1), (2), (4), (5) …… 1954年12月24日録音。Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)
- (3) …… 1956年10月26日録音。Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
1954年12月の「クリスマス・セッション」を中心に構成されたアルバム。プレステッジ・レーベルから1959年に LP レコードが発売された。
(5) は (1) のリハーサルというか NG テイク。ミルト・ジャクソンがイントロを弾き始めると、セロニアス・モンクが「おれはどこから入ったらいいんだ?」と言いだして演奏中断。そのあと、何人か話し声が聞こえるが、マイルスがエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーに向かって、「ルディ、これ全部録音しといてくれよ! ("Hey Rudy, put this on the record, man – all of it!")」と言って、もう一度最初から演奏しなおすのである。
気をとりなおして、(1) を聴く。スロー・テンポの前半、マイルスのソロがかっこいい。ブレイクに続いて、ミルト・ジャクソンが思い切り音をタメまくってから、爆発的なソロを展開する。モンクのソロは途中で途切れそうになるのだが、マイルスがトランペットで「オラオラオラー!」と煽るのである。ここで、モンクがだめかというと全くそんなことはなくて、ラストに向かって猛然と盛り上がっていくのだから、感動する。
(2) と (4) は最初から全員盛り上がっている。特にモンク作曲の (4) はやっぱり彼のピアノが良い。パーシー・ヒースの太いベースの音もこの曲にぴったりだと思う。
(3) は1956年10月の通称 《マラソン・セッション》 からの収録。同年9月録音の CBS 盤ヴァージョンのほうがずっと良いのだが、こちらは後から発売されているので、便乗して収録したのだと思う。演奏は習作レベルである。