Miles Davis / Miles Davis And Horns

Miles Davis & Horns

Miles Davis & Horns

  • (1)〜(4) …… 1953年2月19日録音。Miles Davis (tp), Sonny Truitt (tb), Al Cohn (ts), Zoot Sims (ts), John Lewis (p), Leonard Gaskin (b), Kenny Clarke (ds)
  • (5)〜(9) …… 1951年1月17日録音。Miles Davis (tp), Bennie Green (tb), Sonny Rollins (ts), John Lewis (p), Percy Heath (b), Roy Haynes (ds)

 1951年と1953年、二つのセッションを収録したカップリング盤。曲順がディスクによって異なるようだが、リンク先の Amazon の CD では後半5曲が51年、前半4曲が53年の録音になっている。51年のほうはマイルスにとってプレステッジ・レーベルへの初レコーディング。同レーベルへの録音は56年まで続き、60年代前半までの時期にレコード発売された。
 51年のセッションは、当時新人だったテナー奏者、ソニー・ロリンズを加えた3管6人編成の演奏。『クールの誕生』の次の作品なのに 《クール》 はとっくに終わっていて、典型的なハード・バップ形式の曲と演奏である。バラード曲の (7) はマイルスのワン・ホーン・カルテット。マイルスも素敵だが、ジョン・ルイスのピアノ伴奏がお洒落。(8) は (7) の別テイク。マイルスのソロの終わりのところで曲が終わるのかと思いきや、ロリンズの泣けるソロが始まる。(この曲だけ音質が悪くて、別の意味で泣ける。)
 53年のセッションは、アル・コーンとズート・シムズという二人の白人テナー奏者(二人とも1925年生まれ)を迎えた4管7人編成の演奏。4曲ともアル・コーン作曲のオリジナルである。二人のテナーマンはクインテットを結成して長いこと共演していたらしいのだが、似たようなタイプのサックスなので区別しにくく(ズートのほうが硬い音を出す)、どうしてこういう編成にしたのかよくわからない。曲もアドリブもシンプル。マイルスのソロは良いのか悪いのかよくわからない。