Herbie Hancock / Future Shock

Future Shock

Future Shock

  • 1983年録音。
  • Herbie Hancock (key), Bill Laswell (el-b), Grand Mixer D.ST (turntables), Pete Cosey (g), Michael Beinhorn (key), Daniel Poncé (perc), Sly Dunbar (ds, perc), Dwight Jackson Jr., Lamar Wright (vo), etc.
  • ディスコ〜ブラコン路線から一転、ヒップ・ホップを取り入れたエレクトロ・ファンクの時代が始まる。本アルバムは80年代ハービーを代表する作品となった。ヒップ・ホップを取り入れた、というよりも、ヒップ・ホップという新しい音楽ジャンルを世界に紹介したアルバムとして知られているのかもしれない。リズム・マシンのヘヴィーなビート、サンプリングによってノイズさえも楽器にしてしまうデジタル・サウンド、そして DJ が鳴らすターンテーブル、といったすべての要素が、当時は新しかったのだ。
  • プロデュースはハービー・ハンコックとマテリアル。マテリアルは、ビル・ラズウェルとマイケル・バインホーンによるユニットだ。彼らの創りだす音は新しかった。ベース・ギターのリフの上に音を重ねていく70年代のファンクとは全く異なる音の作り方だったのである。
  • 全6曲入り。(2) はカーティス・メイフィールドのカヴァー。その他の曲はハービーとメンバーによるもの。CD には追加曲 (7) "Rockit (Mega Mix)" が収録されている。
  • (1) "Rockit" の衝撃的なサウンドに圧倒される。12インチ・シングル(内容はアルバムと同じ)が流行したものだ。(7) は (1) のリミックス・ヴァージョンで、84年に同じく12インチ・シングルがヒットした。
  • (2) はカーティス・メイフィールドの73年のヒット曲のカヴァーだが、意外にも原曲に忠実なアレンジになっている。ドワイト・ジャクソン・ジュニアのファルセット・ヴォーカルは原曲よりかっこいいと思う。