Herbie Hancock / Thrust

Thrust

Thrust

  • 1974年3〜4月録音。
  • Herbie Hancock (key), Bennie Maupin (a-fl, ss, saxello, ts, b-cl), Paul Jackson (el-b), Mike Clark (ds), Bill Summers (perc)
  • 前作 "Head Hunters" をそのままバンド名にしたファンク・グループ 《ヘッドハンターズ》 による第2作。本作より白人ドラマー、マイク・クラークが参加している。
  • 全4曲入り。(3) はハービーとベニー・モウピンの共作。(4) はハービー、ポール・ジャクソン、マイク・クラークの共作。
  • (1) はミディアム・テンポのファンク・ナンバー。冒頭のドラムがノリにくくて今ひとつなのだが、その分ベースが頑張っている。フェンダーのエレクトリック・ベースをこんな風にヴィブラートを効かせながら力強く弾くひとは、ポール・ジャクソン以外にいないだろう。シンプルだが粘りのある演奏である。
  • (2) と (4) はアップ・テンポのファンク・ナンバー。こういう曲だとドラムも熱くなってくる。
  • (3) "Butterfly" はスロー・ナンバー。共作名義だけど、ベニー・モウピンの最高傑作であり、後に何度も再演された名曲である。モウピンのバスクラ&サックスの音とハービーのエレピの音が妖しく絡み合っていくところなど最高だ。曲は後半ややテンポを上げて展開する。