Herbie Hancock / My Point Of View

My Point Of View

My Point Of View

  • 1963年3月19日録音。
  • Donald Byrd (tp), Grachan Moncur III (tb), Hank Mobley (ts), Herbie Hancock (p), Grant Green (g), Chuck Israels (b), Tony Williams (ds)
  • ブルーノート第2作。前作 "Takin' Off" の延長線上に位置する作品だが、メンバー全員一新。ドナルド・バードハンク・モブレーを含む3管編成にグラント・グリーンのギターを加えた7人編成となっている。ドラムは当時17歳の新人、トニー・ウィリアムス。ハービーとトニーは本セッションの直後に、マイルス・デイヴィスクインテットへ加入。モダン・ジャズの新しい歴史を刻むことになる。
  • (1) "Blind Man, Blind Man" は、ハービーのピアノのリフとチャック・イスラエルズの重厚なベースが印象的な8ビートの佳曲。
  • (4) はアレンジしすぎ、難曲なのにリハーサル不足で足並みが揃わない。ハービーのソロは素敵なのに残念。
  • (2) と (5) は伝統的なハード・バップ・スタイルの曲で、バード、モブレーの活躍が目立つ。一方、モード形式の (3) ではモンカーのトロンボーンとハービーのソロが素晴らしい。
  • 曲によって趣向を変える意図がはっきりしているが、それ以上に演奏者の新旧世代の相違が目立ち、ハード・バップから新主流派へ移行する過渡期の作品になったと言えるだろう。