Freddie Hubbard / Hub-Tones

Hub-Tones

Hub-Tones

  • 1962年10月10日録音。
  • Freddie Hubbard (tp), James Spaulding (as, fl), Herbie Hancock (p), Reggie Workman (b), Clifford Jarvis (ds)
  • トランペット奏者フレディ・ハバード(1938〜2008)の初期の代表作。当時のハバードはジャズ・メッセンジャーズ在籍中のノリノリの時期であり、本アルバムには同楽団からレジー・ワークマンが参加している。
  • 全5曲入り(CD は別テイク合わせて全8曲)。(1) はスタンダード・ナンバー。ほかはハバード作曲のオリジナル。
  • フレディ・ハバードという人は作曲家としては今ひとつで、同時期にジャズ・メッセンジャーズに在籍していたウェイン・ショーターに比べると、楽曲やアレンジの面では見劣りがしてしまう。にもかかわらず、彼の音楽に魅力を感じるのは、トランペットの音色の素晴らしさと独特のノリ(というか勢い)によるのだと思う。
  • (1) はハバードが吹くテーマからソロにかけて絶妙に絡むハンコックのブロック・コードが素晴らしい。
  • (2) はミュートを使ったトランペットとフルートのアンサンブルが美しい佳曲。
  • スロー・バラードの (4) は今ひとつ。
  • 大げさなイントロから始まる変則ブルース曲 (5) は、別テイクの (8) のほうが良かった。トランペットはちょっとミスっている箇所があるのだが、ベースとドラムのノリがすごいのである。ドラムの音が強すぎて割れているのだけれど、こういう演奏で締めくくるのはアリだと思う。