Weather Report / Domino Theory

ドミノ・セオリー

ドミノ・セオリー

  • (1), (4), (5), (7) …… 1984年、スタジオ録音。(2), (3), (6) …… 1983年、大阪厚生年金会館でのライヴ録音。
  • Josef Zawinul (key), Wayne Shorter (ts, ss), Victor Bailey (el-b), Omar Hakim (ds, vo), José Rossy (perc), Carl Anderson (vo)
  • 全7曲入り。(1) はザヴィヌルの友人(?)ウィリー・ティー作詞・作曲のヴォーカル曲。(2), (3), (5), (7) がザヴィヌル作曲。(4), (6) がショーター作曲。キーボード以外の楽器は極端に残響音がカットされていて、ちょっと異様なサウンドのアルバムである。
  • (1) でヴォーカルを披露しているカール・アンダーソン(1945〜2004)は、70年代にミュージカル(舞台および映画)『ジーザス・クライスト・スーパースター』で 《イスカリオテのユダ》 の役を演じていた R&B シンガー。美しいバラードなのだが、歌詞は「なんて素敵な歌なんだろう!」という自画自賛ソングである。伴奏パートはザヴィヌルとハキムのみ参加。
  • (2) は16ビートのワルツ。ドラムが大活躍。また、ハキムの多重録音のコーラスが効果的に挿入されている。(このコーラス・パートはマンハッタン・トランスファーよりずっと良いと思う。)第4期ウェザー・リポートを代表する名曲、名演奏である。
  • (1) と (2) の2曲が好きで、わりと頻繁に聴くアルバムなのだけれど、他の曲はつかみどころがなくて微妙。