John Coltrane / The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

  • 1961年11月1・2・3・5日録音。(1997年発売。)
  • John Coltrane (ts, ss), Eric Colphy (as, b-cl), McCoy Tyner (p), Reggie Workman (b), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds), Roy Haynes (ds), Ahmed Abdul-Malik (tampura), Garvin Bushell (oboe, contrabasson)
  • 1961年11月のヴィレッジ・ヴァンガードにおけるライヴ録音のうち、コルトレーンの生前に発表されたのは、"Live At Village Vanguard" と "Impressions" のみであった。彼の死後、未発表音源が続々とレコード・CD 化され、1997年の本アルバム発売によってようやく全ての演奏が発表されたのである。
  • 4枚組 CD BOX、全22曲、4時間半という超大作であり、演奏内容もハードなので、全部を一気に聴くのは困難、というよりそんな必要はまったくないのだけれど、Amazon の MP3 ストアでは値段も手頃だし、僕は iPod に入れておいて少しずつ聴くのを楽しみにしている。
  • さて、演奏内容は総勢9名の大所帯のグループによるものだが、日によって、あるいは曲目によってメンバーが交代し、基本的には3〜5人で演奏され、他のメンバーは音を厚くするためのサポート扱いとなっている。
  • ただし、エリック・ドルフィーだけは既発表のアルバム収録のテイクに比べて出番が非常に多く、エキセントリックなプレイはときにコルトレーンを凌ぐほどの勢いだ。
  • "India" にはAhmed Abdul-Malik という1950年代にセロニアス・モンク・カルテットに参加していたベーシストの名前がクレジットされている。彼が演奏している楽器は、CD にはウード(oud、中近東の弦楽器で形も音もギターに似ている)と書かれているが、聴いてみたらタンプーラ(tampura、ビヨーンと低い音がするインドの弦楽器)であった。
  • 既発表のアルバムとダブっているのだが、音質が非常に良くなっていて、特にドラムとベースの音の迫力は素晴らしい。それに聞き終わったあとの感じ方がだいぶ違うので、両方とも聴いておきたいと思うのである。