The John Coltrane Quartet / Africa Brass

Africa Brass Vol 1 & 2 Sessions

Africa Brass Vol 1 & 2 Sessions

  • (2), (4), (5) …… 1961年5月23日録音。(1), (3), (6) …… 1961年6月7日(?)録音。
  • John Coltrane (ts, ss, arr.), Eric Dolphy (as, bcl, arr., cond.), McCoy Tyner (p, arr.), Reggie Workman (b), Art Davis (b), Paul Chambers (b), Elvin Jones (ds), etc.
  • コルトレーンのインパルス・レーベル移籍第1弾。「ジョン・コルトレーン・カルテット」名義だが、管楽器が大勢参加していて15〜16名のビッグ・バンドによる演奏になっている。
  • LP レコードはまず1961年頃に (1)"Africa Brass"、 (2) "Greensleeves"、 (3) "Blues Minor" が発表され、次にコルトレーンの死後、1974年に "The Africa Brass Sessions, Vol.2" というタイトルで (4) "Songs Of The Underground Railroad"、 (5) "Greensleeves" (alt. take)、 (6) "Africa Brass" (alt. take) が発表された。その後、CD 化される際に、(1)〜(6) を合わせた1枚ものの CD が発売されたり、さらに2曲足して2枚組になったり、最初の (1)〜(3) に戻ったりしているので非常にややこしいのだが、重要なのは最初の3曲だけなので、あとはマニア向けと考えてよいだろう。
  • ビッグ・バンドの編曲はコルトレーンドルフィー、タイナーの3人が行っているが、どの曲も管楽器については似たような雰囲気になっている。録音はオフマイク気味。全体にモワーンとした感じで、歯切れが良いとはいえない。
  • 5月23日のセッションは "Olé Coltrane" の2日前の録音である。アルバム全体についていえることだが、コルトレーンのテナーは、『オレ!』よりも本作のほうが圧倒的に優れていると思う。
  • 一方、6月7日*1 のセッションは録音バランスが良く、エルヴィン・ジョーンズのドラムがキレまくっている。

*1:6月4日と書かれているレコードもある。