キング・クリムゾン/ポセイドンのめざめ


  • 1970年発表。"In The Wake Of Poseidon"。*1
  • メンバーは、ロバート・フリップ(g, mellotron)、グレッグ・レイク(vo)、マイケル・ジャイルズ(ds)、ピーター・ジャイルズ(b)、キース・ティペット(p)、メル・コリンズ(sax, flute)、ゴードン・ハスケル(vo)、ピート・シンフィールド(words)。
  • クリムゾン・キングの宮殿』に続く第2作にして、早くもメンバー・チェンジ。さらに、レコーディング途中にメンバーが入れ替わるというゴタゴタ、グダグダなアルバム。
  • にも関わらず、曲も演奏も充実していて結構好きかも。
  • 全部で8曲入り。(1)、(5)、(8) は短い同じ曲の別バージョン。(2)、(3)、(4) は前作の焼き直し。(6) はかっこいいので後述。(7) はグスタフ・ホルスト作曲の組曲『惑星』の中の「火星」のパクリ。*2
  • で、上の動画が (6) "Cat Food"。キース・ティペットの変てこなピアノとグレッグ・レイクのヴォーカルがかっこいい。クリムゾン得意の「気持ち悪いロックンロール」である。
  • 本作を発表後、クリムゾンはいったん解散。間もなくメンバーを一部入れ替えて、次作『リザード』を録音する。まったく忙しいバンドである。


In the Wake of Poseidon : 40th Anniversary Series

In the Wake of Poseidon : 40th Anniversary Series

*1:有名な話だが、『ポセイドンのめざめ』は誤訳。正しくは「ポセイドンの跡を追って」という意味なのだけど、長年変更されないままである。

*2:ホルスト(1874-1934)が『惑星』の編曲を認めていなかったこと、彼の著作権がまだ生きている時代だったことがあって、堂々と使用できなかったのである。