ジェネシス/インヴィジブル・タッチ


  • 1986年発表。"Invisible Touch"。
  • 前年に発表された『フィル・コリンズIII』の収録曲が次々とシングル・カットされていた頃、間を空けずにジェネシス3年ぶりのアルバムが登場。空前のヒットとなった。ジェネシスにとって最も売れたアルバムであり、80年代ポップ・ロックの歴史に残る名盤である。
  • 上の動画はアルバム冒頭のタイトル曲、"Invisible Touch"。あまり目立たないのだが、マイク・ラザフォードのチャカチャカ鳴らすリズム・ギターがこの時期の「ジェネシスらしさ」を体現している。ヴォーカルの存在感が強すぎるため、このギターがないと、フィル・コリンズのソロ・アルバムと大差なくなってしまうのだ。ちなみに、この曲は日本では CM や TV 番組のテーマ曲として何度も使用されているが、各国でも同じ状況らしく、YouTube のコメント欄でその様子を伺うことができる。
  • 本アルバムからは5曲がシングル・カット。「インヴィジブル・タッチ」(1位)をはじめ、5曲すべてが全米5位以内のヒットを記録した。
  • 全体にメロディのきれいな曲が多く、特にバラードは過去のジェネシス作品のそれをはるかに凌ぐ出来である。
  • 一方、トニー・バンクスのデジタル・シンセサイザーからは温かみが消えており、今聴くと古臭いと言わざるを得ない。


Invisible Touch (W/Dvd)

Invisible Touch (W/Dvd)