ジェネシス/眩惑のスーパー・ライヴ


  • 1977年発表。"Seconds Out"。
  • 1976〜1977年のツアーの模様を収録した、ジェネシスにとって2作目となる2枚組ライヴ・アルバム。
  • スタジオ録音ではヴォーカルとドラムを兼任しているフィル・コリンズだが、ライヴでは大半の曲でヴォーカルに専念し、ステージ前方でマイクを握っていて、長いキーボード・ソロのときなどだけドラムを叩いている。(ドラムを叩きながら歌う、というのはなかったようだ。)
  • このため、ツアーではドラムにサポート・メンバーを起用することになった。1976年のツアーではビル・ブラッフォード(本アルバムでは1曲のみ参加)、1977年以降は黒人ドラマー、チェスター・トンプソンがずっとサポート参加するのである。
  • 上の動画は、1976年のツアーからビル・ブラッフォードが参加している "Cinema Show" の後半部分。トニー・バンクスのシンセ・ソロとツイン・ドラムで盛り上がる、本作のクライマックスである。ドラムは左がビル、右がフィル。(曲の前半にはスティーヴ・ハケットが出てくるのだが、後半は引っ込んでしまったようだ。)
  • 選曲よし、演奏よし。スタジオ録音盤ではだらだら長いだけだった "Supper's Ready" もライヴでは非常に盛り上がっている。ただ気になるのは、ヴォーカルのバランスが悪く(他のライヴ盤に比べて)フィル・コリンズが大人しく聞こえてしまっている点である。
  • 現在発売されている CD は1994年リマスター盤のみ。(BOX セットに2009年リマスター盤が収録されているらしいが未聴。)他の CD に比べると音量が小さいのだが、ヴォリュームを上げて聴きたいアルバムである。


Seconds Out

Seconds Out