イエス/ドラマ


  • 1980年発表の "Drama"。
  • メンバーは、トレヴァー・ホーン(vo, b)、スティーヴ・ハウ(g)、ジェフ・ダウンズ(key, vocoder)、クリス・スクワイア(b)、アラン・ホワイト(ds, p)。
  • 前作「トーマト」ツアーの後、ジョン・アンダーソン(vo)とリック・ウェイクマン(key)が脱退。リード・ヴォーカルとスター・キーボード・プレイヤーの二人を喪い、イエスは初めて存続の危機を迎える。ここで代わりに選ばれたのが、1979年に『ラジオスターの悲劇』のヒットを放った二人組ユニット、バグルスのメンバー、トレヴァー・ホーンジェフ・ダウンズであった。
  • と、ここまでは CD の解説どおりなのだが、このアルバム、日本では全く売れず、CD化も10年近く遅れて、ほとんどなかったことにされているような作品なのである。
  • 内容は、前作のような(中途半端な)ポップ路線から離れて、ヘヴィーでシンフォニックなサウンドニューウェーヴ特有の軽さを併せ持った不思議な音楽になっている。
  • そして、何より驚いたのは、本作の続編と呼ぶべき作品が、30年以上を経て2011年に発表されたのだ。その大傑作、『フライ・フロム・ヒア』については、また改めて紹介しよう。
  • 上の動画は、本作の最後に収められた「光陰矢のごとし」(原題 "Tempus Fugit")。ジェフのヴォコーダートレヴァーのヴォーカルが「イエス!」と連呼する、バンドのテーマソングのようなかっこいいロックナンバーである。


Drama

Drama



  • バグルス 『ラジオスターの悲劇』(1979年発表)。タイトル曲ばかりがイロモノとして有名になってしまったが、アルバムを通して聴くと、これがまた傑作なのである。

Age of Plastic

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