トーベ・ヤンソン読書会
そして日曜日は『杉江松恋の、読んでから来い!』第3回。課題本はトーベ・ヤンソン短篇集『黒と白』です。いつもより早めの17時スタート。レジュメ当日持込の方は20部ほどコピーの上16時半くらいにはご来店ください。見学のみの参加も大歓迎です!#荻窪読書会
— mie shirasakaさん (@borasisii) 2013年1月18日
1月20日、ogikubo velvetsun で行われた読書会 『杉江松恋の、読んでから来い!』第3回 『トーベ・ヤンソン短編集 黒と白』に参加しました。
僕のレジュメは、またしても俳句。(ベルベットサン文藝部長 shirasaka さんの無茶ぶりのせいですよ!)
ヤンソンの短編小説にちなんで作ってみたのですが、マイナーな小説なので、読んだことのない方には何がなんだかさっぱりわからないですね。
「砂をおろす」
水柱眩しき夏の空へ伸ぶ
「発破」
春の海父の発破の夢見つつ
「夏の子ども」
岩礁に子ら残されし白夜かな
「花の子ども」
花の子や勿忘草は酔の底
「記憶を借りる女」
春の暮昔の部屋は失せにけり
「八〇歳の誕生日」
咲く花は花に任せよ春の宵
「狼」
狼を捉えて冬のお辞儀かな
「主役」
梅雨寒や従姉妹は何をする人ぞ
「連載漫画家」
上衣着る古き作家の仕事部屋
「黒と白――エドワード・ゴーリーにささぐ」
寒空やすべての家具の低き家
北欧フィンランドの長い冬、春の喜び、短く美しい夏の情景が描かれた小説でした。(読書会ではこの部分に誰も触れていませんでしたね。)
- 作者: トーベヤンソン,Tove Jansson,冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/03/01
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (10件) を見る