ダシール・ハメット 『マルタの鷹』読書会
書籍在庫検索アプリ「Takestock」を使ってみた - 蟹亭奇譚 の続き。
そして次回『杉江松恋の、読んでから来い!』第二回は、12/4!課題本は“『マルタの鷹』改訳決定版”に決定! 今日涙を飲んで参加できなかった方も次回はぜひ。しかも早くも、ちょっとサプライズな連動企画になりそうです…!お楽しみに〜! #荻窪読書会
— mie shirasakaさん (@borasisii) 10月 31, 2012
12月4日、ogikubo velvetsun で行われた読書会 『杉江松恋の、読んでから来い!』第2回 『マルタの鷹』に参加してきました。
ダシール・ハメットは好きだし、読書会というのも面白そうだし、なんとなく参加してしまったのですが、「事前にA41枚のレジュメを提出せよ」とのお達し。
どうしよう。レジュメなんて何書いていいのかわからないよー。……というわけで、以下のような『マルタの鷹』に関連する俳句を作って、レジュメ代わりにして提出してみました。
冬の夜にマルタの鷹を読みにけり
寒風や赤き巻毛の依頼人
霜の夜に電話(ベル)は殺しの報せかな
探偵の死を告げにけり初時雨
相棒の身はしらぬひの冬霞*1
降る雪や寡婦に疑はれしことも
懐に拳銃入れて冬ざるる
幾たびも拳銃向くる懐炉かな
船長の腕(かいな)に抱きし鷹黒き
寒月や殺しは全て鷹がため
小説の中には季節を特定する描写はないのですが、コートや毛皮が出てくるし、全体に寒々しい雰囲気だし、ということで、冬の季語に統一することに決定。有季定型ハードボイルド俳句をでっち上げたわけです。
読書会の席では一部の方から好評をいただきましたが、俳句とは全く関係のない分野(ミステリというより海外文学、翻訳が好き!という方が多かったようです)の方々の前で俳句を披露するのは、句会とはまた違った意味での緊張感があるものですね。正直かなり恥ずかしかったです。もちろん、読書会はすごく楽しかったですよ。
ところで、冒頭の mie shirasaka さんのツイートに書かれている「サプライズな連動企画」ですが、なんと来年1月某所で行われるイベントに、『マルタの鷹』の翻訳者、小鷹信光さんをお招きし、今回のレジュメを見せるとのこと。
ちょwwwwwそんなの聞いてないよー!!!
一体どうなることやら。続きをおたのしみに!
- 作者: ダシールハメット,Dashiell Hammett,小鷹信光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 文庫
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