水木しげる原作 ドラマ・アニメ化作品主題歌まとめ

悪魔くん

 1966年10月〜1967年3月に放映されたモノクロ実写版テレビドラマ。主演の金子光伸(子役)はこの番組のあと、『ジャイアントロボ』 にも主演している。

 とても子供向け番組とは思えないドロドロしたオープニングである。僕は当時小学校入学前だったのだけど、本当に怖くて母親の腕にしがみつきながら見ていたものだった。
 それから当時は 『ウルトラマン』 が放映されていて、世の中は怪獣ブームだったため、ストーリーにあまり関係なく巨大怪獣が出現するのが、この番組の特徴だった。(『仮面の忍者赤影』 もこのパターン。)

河童の三平 妖怪大作戦

 鬼太郎については後述。『河童の三平 妖怪大作戦』 は1968年10月〜1969年3月に放映された同じくモノクロ版テレビドラマ。主演の金子吉延は、『悪魔くん』 の主役と名前が似ているが親戚ではないらしい。金子吉延という子役は、『仮面の忍者赤影』 で青影役を演じたばかりの人気俳優であり、本作には白影役の牧冬吉も出演していた。二人とも三枚目キャラなので、全体にコミカルな印象のドラマになっていたと思う。

 主題歌は小林亜星作曲。冒頭の美しい水の映像に続いて、水木しげるの妖怪画が使用されている。ドラマの内容は、1話完結の 『悪魔くん』 と違って、記憶を失った母親を探し求めるという続きものストーリーになっていた。
 それから、1968〜1970年頃は怪獣ブームが下火になっていた時代のため、巨大怪獣はほとんど出てこない。(あと、脇役で砂かけ婆が出て来たはず。)

ゲゲゲの鬼太郎

 水木しげる作品の中で最も多くアニメ化されている 『ゲゲゲの鬼太郎』 が最初にテレビに登場したのは1968年1月。初期のシリーズで鬼太郎の声をあてているのは野沢雅子である。

 作詞:水木しげる、作曲:いずみたく。歌は当時 『ひょっこりひょうたん島』 で人気を集めた熊倉一雄。イントロの不気味なストリングスのアレンジが素晴らしい。映像と音楽がばっちりシンクロしているのも見事だ。

 エンディングの 「カランコロンの歌」 を歌っているのは、加藤みどり。後にサザエさん役を務めることになる声優だが、当時すでに 『おそ松くん』、『魔法使いサリー』 などで知られる人気者だった。(でも、声優は裏方なので昔は目立たなかったんだよね。)
 モノクロ版の第1シリーズ終了後、すぐに再放映があって、それから間もなく第2シリーズ(カラー版)が始まったらしいのだけど、我が家はまだ白黒テレビだったので、どこから第2シリーズになったのか、よく覚えていなかったりする。