audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS50 BK
audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS50 BK
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 3人 クリック: 36回
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購入目的など
- 先代のオーディオテクニカのやつがコードがやばくなってきたため購入。
- 再生機器は iPod nano (第5世代)。
- パソコンにつないで使ったこともあるが、再生機器による差は無視して良いレベル。
- アウトドアで使用する前提のヘッドホンは消耗品である。無駄に金をかけたくはないので、おおむね5千円を上限と考えている。1万円の製品を買うくらいなら、5千円のやつを二つ買ったほうが良いと思う。
- BOSE のヘッドホンは低音重視(高音はもやもや)、オーディオテクニカは中高音がきれい、というのが従来のイメージだったのだが、この製品はどちらかというと BOSE に近い音がする。低音がやたらと強調されているように感じるのだ。
- 先代の後継機種という購入目的から考えると、これは期待外れであった。
形状など
- 「インナーイヤーヘッドホン」 と書かれているが、実際はカナル(耳栓)型ヘッドホンである。
- そこらへんの定義はわりと大雑把なのかもしれない。
- プラグの形状が L型になっている。iPod nano につないだまま、クルクル巻いてそのままポケットへ。(これは便利)
- iPod を首からぶら下げて使う人は止めたほうがいいかもしれない。
- リモコンはついていない。(というかいらない。)
- 左側のほうに小さな突起がついていて、目をつぶっていても左右を間違えることはない。(これは便利)
- 先代は白だったのだが、今回は黒を選んだ。コードなどの汚れが目立たない利点はあるが、通勤のときは黒っぽい服を着ることが多いので、袖やボタンにひっかけてしまうことがある。
- ひっかけたからといってコードが傷むことはないが、タッチノイズ(がさごそ)がうるさい。
- タッチノイズはカナル型ヘッドホンの宿命かもしれない。
音質など
- ふだんは結構いろんなジャンルの音楽を聴いているのだが、iPod nano に入れているのはジャズかクラシックばかりである。
- 生楽器の演奏がほどんどで、ヴォーカルが少ない。(←これ重要)
- 生楽器の場合、ジャズ・コンボだろうがオーケストラだろうが 「低音を強調」 する必要はない。
- そういう点で、本製品はまことに物足りない。
- と思っていたのだが、アマゾンのレビューを見てイヤピース(大きさの違うのが4種類付属している)を一回り小さいやつに交換したら、かなり改善された。
- 実はイヤピースを交換するまで、あきらめて買い替えようかと思っていたのだ。でも、やめた。
- イヤピースは大きいほうが耳にフィットするので低音が強く聞こえるはずなのだが、アマゾンのレビューには正反対のことを書いている人もいる。あれはわけがわからない。
- 新品のヘッドホンはエイジング(慣らし運転という意味)が必要だといわれているが、本製品は1週間(再生時間でいうと12時間くらい)のエイジングで、驚くほど音が良くなった。最初は音がもやもやしていたのである。
- 耳のほうが慣れるというケースもあるかもしれないが、僕は複数のヘッドホンを場所によって使い分けているので、本製品に限ってはそんなことはない。
- オーディオの評価指標の一つに 《音像定位》 というのがある。要するに 「はっきりくっきり聞こえるかどうか」 という話なのだが、あまりはっきりくっきり聞こえすぎるヘッドホンというのは長時間聴いていると疲れるものである。
- その点、本製品は 「ほどほど」 といったところだろうか。とりあえず疲れないので OK。
製品とは関係ない話など
- ヘッドホンに限らずオーディオ製品の評価は実に主観的なもので、アマゾンのレビューを見てもわかるとおり、人によって好みが極端に分れるものである。
- 特にカナル型ヘッドホンは特殊なものなので、カナル型自体が嫌いという人もいる。
- 自分と音楽の好みが近い人のレビューはかなり参考になると思う。周囲の環境や音楽の話を全く書かずに、音像定位だの周波数特性だのといった話ばかり書いているレビューは、何の参考にもならない。
- iPod に付属しているヘッドホンはお話にならないほどチャチなものである。付属品ばかり使っている人は騙されたと思って一度ちょっとだけ高いヘッドホンを試してみてほしい。きっと今までよりもっと音楽が好きになるはずだ。