ねたむ気持ちを持っているのは小学生女子じゃない。あなたでしょう?

 タイトルの太宰メソッドで結論を言いきってしまったのだけれど、以下の記事はいくらなんでもひどいと思った。

女子はかわいい同性が嫌い? =小学生の本音を調査−電通(時事通信) - Yahoo!ニュース


 電通が21日発表した小学校1〜6年生を対象としたインターネット調査の結果によると、「好きな女の子はどんな子? 」という質問に、「顔がかわいい子」と答えた女子はわずか3.0%にとどまった。ねたみなどが背景にあるとみられ、電通の担当者は「子どもの社会も大人と同じのようだ」と苦笑している。

 上の電通の調査結果というのは以下のものらしい。

ニュース - 電通
小学生の本音を調査 〜電通は「子ども自身が答えるインターネット調査手法」を開発・実施〜(PDF)



好きな女子のタイプで最も多かったのは、男子も女子も「やさしい子」だった。また、学年が上がるにつれて「顔がかわいい子」が男子に、「おもしろい子」が女子に好かれる傾向がある。

 友達を選ぶのに外見よりも性格を重視するのだから悪い話ではないだろうと思うのだが、どこをどうひっくり返したら 「ねたみなどが背景にあるとみられ」 るようになるのか。「ねたみ」 という言葉を用いたのは、時事通信の記者なのか電通の担当者なのか。むしろ、このような考察に至った背景が気になるところである。*1


人間失格 (ぶんか社文庫)

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*1:2010.4.22、引用部分のリンク先を日経から電通サイトに変更した。