『さよならをもう一度』
フランソワーズ・サガンの小説 『ブラームスはお好き』(1959年発表) は、1961年に 『さよならをもう一度』(Goodbye Again)という題名で映画化されている。
アメリカ映画でセリフは英語なのだけど、パリで撮影されている。出演はイングリッド・バーグマン、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス。アラフォーでバツイチでインテリア・デザイナーをやっているヒロインには年上の恋人がいる。そんな彼女に、25歳の金持ちイケメン青年が惚れてしまうという三角関係の恋愛メロドラマである。
バーグマンの恋人で浮気者のチョイ悪オヤジを演じるイヴ・モンタンがなかなか良い。一方、バーグマンは美人すぎて、容貌の衰えに悩む中年女性という設定に合っていないと思う。アンソニー・パーキンス演じるイケメン青年はかっこいいのだが、ときどき目が笑っていなかったりするので不気味である。実は映画を最後まで見ていないのだが、たぶん彼が真犯人だと思う。
音楽はブラームスの 『交響曲第3番』 第3楽章など有名曲をアレンジしたものが使用されている。すごく軽薄なアレンジなのだが、この映画にはなぜかぴったりだと思った。
- 作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子
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