降誕祭・その2

幼子が外を見ているイブの夜
友の無事ひたすら祈る聖夜かな
猫の舌舐め跡残る窓結露
田舎より土の香りの葱届く
下仁田の葱ざくざくと刻む朝
主は来ませりマイクで唄う焼芋屋
ストーブの前に並びし子猫かな
枯葉舞い三回転で着地せり
雪国へ牧師夫妻は旅立ちぬ
数へ日や今年最後の注射打つ