Gerry Mulligan / Chet Baker "Carnegie Hall Concert"

Carnegie Hall

Carnegie Hall

 1974年のライヴ。
 50年代にクールなバリトン・サックスを聴かせたジェリー・マリガンと中性的な美青年だったチェット・ベイカーだけど、この頃にはひげ面のおっさんとしわくちゃオヤジになっている。この二人に関しては、演奏もそれなりのものである。
 しかし、このライヴのすごいのはサイドの面々なんです。ボブ・ジェームス(el-p)、ロン・カーター(b)、ハーヴェイ・メイスン(ds)、ジョン・スコフィールド(g)というフュージョン界の大物が4ビートのジャズを真面目に演奏していて、しかもこれが熱い!
 なかなか聴きごたえのあるアルバムであった。