ヘミングウェイ 『日はまた昇る』
『日はまた昇る』("The Sun Also Rises") は1926年に発表された、アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)の最初の長編小説。
簡潔な文体は初期の頃からヘミングウェイの特徴だったようだが、本作はかなりくどい部分が多く、ストーリー的には退屈な小説である。この 《くどさ》 を若書きと呼ぶのだろう。
「あと三十五年もすると、ぼくらは死んでしまうんだぜ」
「何を言ってるんだ、ロバート」ぼくは言った。「ばかばかしい」
「ぼくは本気だ」
この小説を書いてからきっかり35年後、作者はライフルで自殺した。その瞬間、彼は上の文章を思い出したのだろうか?
- 作者: アーネストヘミングウェイ,Ernest Hemingway,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/06/28
- メディア: 文庫
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