Bill Evans / A Simple Matter Of Conviction

ア・シンプル・マター・オブ・コンヴィクション

ア・シンプル・マター・オブ・コンヴィクション

 ドラムにベテラン、シェリー・マン(4年ぶり)、ベースに新加入のエディ・ゴメスを迎えたトリオ作品。ゴメスは初参加といっても、数ヶ月前からライヴで共演経験があったらしく、息のあったパフォーマンスが聴ける。
 全9曲入り。(1), (3), (8), (9) がエヴァンス作曲のオリジナル。すべての曲が3〜5分程度にまとまっており、1966年という時代のレコードにしては曲が短く感じられる。このためか、名盤というほどではなく、佳作に留まっている印象がある。
 エディ・ゴメス(1944〜)は技巧派のベーシスト。音域の広いベース・ライン、激しく力強いピチカート、ハイポジションを駆使したソロが特徴である。この人、70年代中盤からピックアップを使うようになり、急につまらなくなってしまうのだけれど、初期の演奏は素晴らしいと思う。