Bill Evans Trio / With Symphony Orchestra

WITH SYMPHONY ORCHESTRA

WITH SYMPHONY ORCHESTRA

  • 1965年9月29日、12月16日録音。
  • Bill Evans (p), Chuck Israels (b), Grady Tate (ds), Claus Ogerman (arr., cond)

 ビル・エヴァンス・トリオとシンフォニー・オーケストラの共演による企画もの。バッハ、ショパンフォーレなどクラシックの名曲のフレーズとピアノ・トリオが交互に出てきたり、同時に演奏したりする内容である。(エヴァンス作曲のオリジナルも2曲入っている。)
 ただし、音がこもり気味で、全体の印象は暗い。どうも、クラシックとジャズの悪い部分(表面的にフレーズをなぞるだけだったり、大人しすぎて退屈だったり)ばかり集めたような感じになってしまっているのである。
 なお、1965年後半から68年まで、エヴァンス・トリオはドラマーがころころ変わっている。そういう時期にも、水準以上の作品を発表し続けたのはさすがだが、本作のような微妙なアルバムも少なくないのである。