Bill Evans Trio / Portrait In Jazz

ポートレイト・イン・ジャズ+1

ポートレイト・イン・ジャズ+1

 ビル・エヴァンスが結成したレギュラー・グループによる第1作。若き天才ベーシスト、スコット・ラファロ(1936〜1961)が参加したこのトリオによるアルバムは4枚あって、全てが傑作、名盤である。
 1曲目 "Come Rain Or Come Shine" の出だしから、ノックアウトされてしまう。原曲のシンプルなメロディーはすでになく、いきなりエヴァンスのコードによるアドリブと、ラファロのカウンターがきまるのである。
 2曲目は有名な "Autumn Leaves" (枯葉)。テーマに続くソロは先発がラファロ。そこへ、エヴァンスのピアノがくるくるっと絡んでいく。
 アルバム後半はおとなしい感じの曲が多いが、それでも聴きごたえ十分。名盤だと思う。