Art Farmer / Modern Art
- アーティスト: アート・ファーマー,ベニー・ゴルソン,ビル・エヴァンス,アディソン・ファーマー,デイヴ・ベイリー
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 1958年9月10, 11, 14日録音。
- Art Farmer (tp), Benny Golson (ts), Bill Evans (p), Addison Farmer (b), Dave Bailey (ds)
1958年、ビル・エヴァンスはマイルス・デイヴィスのグループに加入。数枚の録音(いずれも名盤)を残しているが、マイルスについてはすでにレビューを書いたので、ここでは別のセッションをとりあげたい。
本作は、トランペット奏者アート・ファーマーのリーダー作だが、テナー奏者のベニー・ゴルソンが大活躍しているアルバムである。ビル・エヴァンスは脇役なのだけれど、ピアノ・ソロのときには "New Jazz Conception" と似たような感じになるのが面白い。"New Jazz Conception" 収録の "I Love You" も再び演奏しているが、本作ではアート・ファーマーがアレンジしており、まったく違った雰囲気になっている。
このあと、ファーマーは、トロンボーン奏者カーティス・フラーを加え、ピアノとドラムを一新して、6人編成の "The Jazztet" を結成するのだが、レコードは急につまらなくなる。テーマ部分のアレンジを重視しすぎて、演奏時間すなわちアドリブ・ソロが短くなってしまうのである。その点、本アルバムのほうが格段にレベルが高いと思う。
なお、本作の録音を開始した前日(58年9月9日)に、エヴァンスはマイルス・デイヴィス・セクステットとともに、ニューヨークのプラザ・ホテルのライヴに出演。70年代になってから、この時の録音が "Jazz At The Plaza Vol.1" というタイトルでレコード化されている。