Miles Davis & Quincy Jones / Live At Montreux

  • 1991年7月8日録音。
  • Miles Davis (tp), Wallace Roney (tp, flh), Kenny Garrett (as), Quincy Jones (cond.), The Gil Evans Orchestra, The George Gruntz Concert Jazz Band

 1991年、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルにおけるライヴ録音。1993年に発表され、同時期にビデオも発売された。
 1950年代にマイルスがギル・エヴァンス(1912〜1988)と製作した楽曲をステージで再現するというコンセプトで、ビッグ・バンドと共演したアコースティック作品である。仕掛け人および指揮者は、90年代当時、人気絶頂だったクインシー・ジョーンズ

 上の動画をご覧いただければわかると思うが、こういう感じのノリの悪い曲が多く、ちっとも盛り上がらない。ソロをとっているのはマイルスのほか、ケニー・ギャレットとウォーレス・ルーニールーニーは 《マイルスのコピー》 を自称するだけあって、音だけ聴いているとマイルスと区別がつかないのだけれど、マイルスは体調も悪かったようだし、実に冴えない演奏だ。
 ステージの照明も暗くて、映像作品としても失格。CD には50人近いミュージシャンの名前がビッグ・バンドのメンバーとして記載されているのだが、どうしてこんなに大編成にしたのかまったくわからないのである。