Miles Davis / Milestones
- アーティスト: MILES DAVIS
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: CD
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- (3)〜(6) …… 1958年2月4日録音。(1), (2) …… 1958年3月4日録音。
- Miles Davis (tp, p), Cannonball Adderley (as), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
数ヶ月のインターバルを経て再結成されたマイルス・グループのアルバム。3管編成、最強のセクステットによる演奏である。
オリジナル LP は全6曲入り。ミディアム・テンポの (2) 以外はすべてアップ・テンポで、物凄い速さで演奏されている。新加入のキャノンボール・アダレイとコルトレーンのバトルも聴きものだ。
(1) はアルバム "Miles Davis And Milt Jackson" に収録されていた曲の改作。LP と初期の CD ではマイルス作曲とクレジットされていたが、2001年リマスター盤ではジャッキー・マクリーン作曲と改められている。
(2) はブルー・ノート盤 "Miles Davis Vol.1" 収録曲の再演。レッド・ガーランドが帰ってしまった(?)らしく、マイルスがピアノを弾いている。13分もある単調なブルースで、ちょっとかったるい感じ。
(3) はモダン・ジャズ・カルテットのアルバム "Django" に収録されている "La Ronde Suite" と同じ曲。管楽器のアレンジがかっこよく、フィリー・ジョーのドラムも大活躍している。
(4) はオリジナル LP では "Miles" というタイトルだったが、のちに "Milestones" に改められた。(チャーリー・パーカー時代に同題の曲があって、まぎらわしい。)《モード奏法》 を取り入れた、当時としては斬新な曲、演奏である。
(5) は管楽器抜きのピアノ・トリオ演奏で、これもかっこいい。
(6) はセロニアス・モンクの名曲のカヴァー。ものすごく変な感じのブルース曲である。
本アルバムは(演奏内容は全く同じだが)ミキシングの異なるヴァージョンが3種類発表されている。全曲モノラル・ヴァージョン、(1) と (2) のみ疑似ステレオのヴァージョン、さらに2001年には全曲ステレオ・リミックス・ヴァージョンが発表されて、別テイクの追加曲が収録されている。現在はこれらの CD が同時に出回っているようだ。