John Coltrane / Ascension

Ascension

Ascension

  • 1965年6月28日録音。
  • Freddie Hubbard (tp), Dewey Johnson (tp), John Tchicai (as), Marion Brown (as), John Coltrane (ts), Pharoah Sanders (ts), Archie Shepp (ts), MeCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Art Davis (b), Elvin Jones (ds)
  • コルトレーンフリー・ジャズの世界へ突入した問題作。11人のメンバーによる集団即興音楽である。
  • 収録曲は "Ascension" のみ。CD には二つのヴァージョンが収録されており、いずれも演奏時間は40分前後となっている。
  • 二つのヴァージョンはそれぞれ Edition 1、Edition 2 と呼ばれ、ソロの順番が違うこと、後者にはドラム・ソロがあること以外、内容に大差はない。アメリカでは初回プレスのとき、Edition 1 が発売され、直後に Edition 2 に差し替えられたとのこと。(Edition 1 はコルトレーンの死後に再発売された。)
  • 大人数による集団即興、テーマ→ソロ→テーマを繰り返す構成といった点で、本作はオーネット・コールマンの1960年のアルバム "Free Jazz" を踏襲しており、発想自体は目新しいものではない。むしろ、同じようなことをやってみたかった、という話なのではないかと思う。
  • それにしても、途中何度も繰り返されるテーマはあまりにもやかましく、うんざりする。参加人数を絞り、せめて LP レコード片面に収まる程度(20〜25分くらい)の時間内でまとめてもらいたかったと思う。