John Coltrane and Johnny Hartman

1963年3月7日録音。
Johnny Hartman (vo), John Coltrane (ts), McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds)
黒人男性歌手、ジョニー・ハートマン（1923-1983）との共演盤。ハートマンはジャズ・ヴォーカルでは珍しく、《低音の魅力》を売りにしたシンガーである。
本アルバム全体の雰囲気は『バラード』に通じるものがあるが、コルトレーンのサックスは歌伴に留まっている。むしろ、このアルバムの聴きどころは、マッコイ・タイナーの美しいピアノだと思う。
アレンジ、演奏とも優れていて良い作品だと思うのだけど、ハートマンの他のアルバムまで聴いてみたくなるかというと、そういうわけでもなくて、全6曲31分でおなかいっぱいになってしまう。
もっと他のヴォーカリストとの共演を聴いてみたかったと思うのだが、コルトレーンの歌伴はこれ1枚しかないのであった。