John Coltran / Giant Steps

Giant Steps

Giant Steps

  • (8), (9), (10) …… John Coltrane (ts), Cedar Walton (p), Paul Chambers (b), Lex Humphries (ds) (1959年4月1日録音。)
  • (2), (4), (11) …… John Coltrane (ts), Tommy Flanagan (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds) (1959年5月4日録音。)
  • (1), (3), (5), (7), (11), (13) …… 同上 (1959年5月5日録音)
  • (6) …… John Coltrane (ts), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds) (1959年12月2日録音。)
  • 中期(アトランティック期)コルトレーン最大の問題作『ジャイアント・ステップス』は7ヶ月の期間と4回のレコーディングによって制作された。このうち、(1)〜(7) までの7曲が LP レコードとして発表され、残りの曲は後年に別テイク集として発表、CD 化の際にボーナス・トラックとして収録されている。(このため、CD も再発売のたびに曲数が違う場合がある。)
  • 何度もセッションが繰り返され、そのたびにメンバーに異動があるのだが、コルトレーンの制作意図が明確だったためか、アルバム全体をとおして統一感があり、非常に聴きごたえのある作品に仕上がっている。1曲あたり2〜7分と短い演奏だが、きわめて密度が高い演奏なのだ。
  • 楽曲はすべてコルトレーンのオリジナル。(1) のタイトル曲を含めて、複雑なコードチェンジを伴う曲が多く、トミー・フラナガンをはじめ、メンバーは相当苦労したようである。
  • (1) ではフラナガンがソロの途中でフレーズに行き詰まり、コードしか弾けなくなってしまう場面がそのまま収録されている。(彼はよほど悔しかったのか、1970年代に同じ「ジャイアント・ステップス」を完璧に再演している。)
  • コルトレーンのテナーがよく鳴り、チェンバースのベースの音がズンズン響く名演奏、名盤だと思う。