John Coltrane / Bahia

Bahia

Bahia

  • (3), (4) …… Wilbur Harden (flh), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Jummy Cobb (ds) (1958年7月11日録音。)
  • (1), (2), (5) …… Freddie Hubbard (tp) *1 , John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds) (1958年12月26日録音。)
  • "Stardust" と同じく1958年7月と12月のセッションからピックアップされたアルバム。(1965年発売。)
  • 12月26日は、1年半続いたプレステッジ・レーベルへの最終録音となった。
  • この 《さよならセッション》 で演奏された、新機軸の (1) と (2) が圧倒的に良い。
  • (1) はブラジルの作曲家、アリ・バホーゾの楽曲をカヴァー。印象的なリフとラテン風リズムで、従来のハードバップのイメージを一新する出来となった。(65年発売は遅すぎである。)
  • (2) はピアノレス・トリオによる演奏。コルトレーンアート・テイラーのドラムと4小節ずつの掛け合いソロをとっている。
  • あとの3曲はスタンダード・ナンバーのジャム・セッション。コルトレーンは快調に飛ばしているが、全体にリラックスした雰囲気の演奏になっている。
  • ところで、あれほど大活躍したレッド・ガーランドが本作を含むセッションではまったく目立たない。58年4月にマイルス・デイヴィスセクステットを脱退した頃からだろうか。すっかり大人しくなってしまったようなのである。コルトレーンといっしょの録音も本セッションが最後になった。その後のガーランドは、しばらくミュージシャンとして活動していたが、62年に音楽活動を引退する。しっとりとした (5) で、彼のピアノを味わうことにしよう。

*1: (5) のみ参加。