キング・クリムゾン/エレクトリック
- 2003年発表のライヴ・アルバム。"EleKtriK - Live In Japan 2003"。
- メンバーは、エイドリアン・ブリュー(g, vo)、ロバート・フリップ(g)、トレイ・ガン(Warr guitar)、パット・マステロット(ds)。
- 2003年4月16日、東京厚生年金会館におけるライヴ録音を CD 化したもので、同日のライヴ映像を収録した DVD、"Eyes Wide Open" よりも収録時間の関係上、2曲少ない。(CD も2枚組にしてほしかった。)
- CD、DVD ともにほとんどが2000年以降に発表された曲ばかりで構成されていて、90年代のレパートリーは "One Time" 1曲のみ。80年代以前の楽曲は全くなし(実際には演奏されたのかもしれないが)。また、1曲まるごとインプロヴィゼーションの曲も収録されていない。
- 音質はきわめて良く、ギターや Warr guitar のディストーションも含めて、非常にクリアなサウンドになっている。その代り、"Level Five" (2001年発表のライヴ盤)のようなブワッと迫ってくるような音圧に乏しいのだが、ぜひともヴォリューム MAX で聴きたい CD である。
- 上の動画は、前述の2枚組 DVD、"Eyes Wide Open" より DISC 1 に収録されている東京のライヴ全曲。*1 パジャマみたいな服装のトレイ・ガン、土方のおっさんみたいなシャツのエイドリアン・ブリューと見た目は悪いが、演奏は最高。
- 本アルバム発表および2003年11月のツアーをもって、第6期キング・クリムゾンは活動を終了した。
- その後は、トレイ・ガンの脱退、トニー・レヴィンの復帰、ギャヴィン・ハリソン(ds)の加入により、2008年に第7期ラインナップでアメリカ・ツアー実施。(CD の発売はなく、ライヴ音源のオンライン販売のみ。新曲の発表もなかったようだ。)
- しばらく音沙汰がなかったのだが、2014年から第8期メンバーによる活動開始が、先月アナウンスされたばかりである。(関連記事:キング・クリムゾン第8期メンバー決定! - 蟹亭奇譚)
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- DVD "Eyes Wide Open" には、タイトル曲が収録されていない。(演奏もされなかったようだ。)
- 輸入盤 DVD は日本公演の音声が左右逆になっていたらしい。上の YouTube の動画を見ると、確かにギターの音声が逆になっているようだ。日本盤では音声が修正されている。
*1:DISC 2 は2000年のロンドンのライヴが収録されている。