キング・クリムゾン/レッド


  • 1974年発表。"Red"。
  • メンバーは、ロバート・フリップ(g, mellotron)、ジョン・ウェットン(b, vo)、ビル・ブラッフォード(ds)。サポート・メンバーとして、デヴィッド・クロス(vln)、メル・コリンズ(ss)、イアン・マクドナルド(as)、ロビン・ミラー(oboe)、マーク・チャリグ(cornet)。
  • デヴィッド・クロスが脱退し、3人編成となった第3期クリムゾン最後の作品。
  • 全5曲収録。(4) はデヴィッド・クロス加入時のライヴ録音による即興曲*1
  • スタジオ録音の4曲はいずれもギターとベースを中心にしたリフ・ナンバーで、きっちりとアレンジされ、多重録音が加えられている。(2)、(3)、(5) には過去に共演したことのある管楽器奏者が参加し、オーヴァーダビングによるソロを聴かせており、ジョン・ウェットンのヴォーカルも最高に素晴らしい。
  • 上の動画はアルバム最後の曲、"Starless"。ヴォーカルの後ろで鳴っているのがメル・コリンズのソプラノ・サックス。後半、アップテンポになってからのソロがイアン・マクドナルドのアルト・サックスである。(聴き比べると、メル・コリンズのほうがフレーズがかっこいいと思う。)とにかくドラマティックに展開する名曲中の名曲といえよう。
  • ロバート・フリップは、本アルバム発表とほぼ同時にバンド解散を宣言。クリムゾンは長い沈黙に入る。


Red: 30th Anniversary Edition

Red: 30th Anniversary Edition

*1: (4) "Providence" の本アルバムに収録されているヴァージョンはデヴィッド・クロスのソロ前半がカットされている。1992年発表のライヴ CD、"The Great Deceiver" にはこの曲のロング・ヴァージョンが収録された。