ジェネシス/静寂の嵐


  • 1976年発表*1。"Wind & Wuthering"。
  • 前作 "A Trick Of The Tail" と同じ4人のメンバーによって作られた、プログレ期最後のアルバム。本作を最後にスティーヴ・ハケット(g)が脱退する。
  • 前作の延長線上にある作風だが、ギターの目立つパートが少なくなり、その分キーボードの活躍が目立っている。また、バンド演奏に比べてヴォーカルのヴォリューム(バランス)がやや小さめになっていて、歌が目立たない。
  • 楽曲も(特に前半)地味なものが多く、他のアルバムに比べるとどうしても控えめな印象の作品と言わざるを得ない。もっとも、アマゾンのレビューを読むとコレが一番好きというひともいるし、決して悪くはないと思う。
  • 上の動画は、アルバムのラスト3曲のメドレー、"'Unquiet Slumbers For The Sleepers..."、"...In That Quiet Earth'"、"Afterglow"。どこが曲の切れ目かわからない演奏だが、前の2曲はインストゥルメンタル、7:12 から始まるヴォーカル曲が3曲目である。本作以降、スタジオ録音盤ではこのような長い曲はほとんどやらなくなってしまった。プログレッシヴ・ロックの時代の終りである。
  • 今気づいたのだけど、"Afterglow" の歌の出だしは "Have Yourself A Merry Little Christmas" のパクリだった。


Wind & Wuthering

Wind & Wuthering

*1:1977年と書かれている CD 等もあるが、イギリスでは1976年12月23日に発売された。